遍路宿の祈りを受け継ぐ「本尊・観世音菩薩」

当庵の本尊である観世音菩薩像は、四国・小豆島の地で七十年にわたり巡礼者や旅人の祈りを受け止め、人々の涙を拭い続けられた歴史あるお姿です。宿の閉館に伴い、縁あってこの宇都宮の地へ奉迎(ほうげい)いたしました。同時に、稚児大師尊影、遍照金剛の書額、大黒天像、そして長年毎月法要が重ねられてきた「胎蔵界・金剛界 両界曼荼羅」も授かり、当庵の結界を守護しております。

受け継がれる血脈と霊統

庵内には、亡き父母の代より我が家で大切に祀られてまいりました大日如来・不動明王・弘法大師の御像を密壇の隣に安置し、義父母より託された廃寺の尊き仏舎利(ぶっしゃり)を合祀しております。 さらに当庵には、ネパールの風を宿す五色旗(ルンタ)が掲げられ、釈迦如来像、多羅(タラ)菩薩像が放つ慈悲の息吹が満ちています。

 

 

鹿児島の地より、未来へ紡ぐ絆

代々守り伝えられてきた阿弥陀如来の御尊像は、明治の廃仏毀釈の折、先祖が難を逃れるために鹿児島の旧跡地中に埋め奉り、百余年の眠りについておられます。時至りて縁熟せば、この地中の御尊像を掘り起こし、開眼の法を修して再び世に顕わし、当家の永遠の守護仏として甦らせる志を抱いております。

血縁を超え、縁ある方々の位牌や想いが一つに集う「心の曼荼羅(調和)」の空間。それが、れんげ庵の本堂です。どうぞ、張り詰めた心を緩めに、いつでもお参りください。